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平安女流歌人3 和泉式部 |
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和泉式部
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肉食系女子 |
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紫式部の同僚。ちょっと後輩にあたるか。
最初の旦那が和泉守、今の大阪南部あたりの県知事だったのでそこから和泉式部という呼び名になる。 この旦那との娘が小式部内侍。 旦那との和歌のやり取りから単身赴任だったみたい。 後に離婚するんだけど、離婚の理由は和泉式部の不倫。 旦那の単身赴任中に、ってやつです。ドラマかよ。 相手がまたスゴイ。 天皇の息子。そして世間の噂になる。 身分違いの恋として親から勘当される。 そして、その彼氏が亡くなるんだけど終わらない。 その弟と付き合う! 今度は浮気じゃ済まなくて彼氏が「うちに住んじゃいなyo!」と持ちかける。 そして彼氏の正妻が激怒、家出するという修羅場に。 この弟彼氏くんとの間に男児を産むのだけれど、この彼氏くんも早くに亡くなってしまう。 他にも四納言の源俊賢と思われる人と付き合った記録もあるし、それ以外にも彼氏がいた、正に肉食系女子! それでも和歌の才能はピカイチなので彰子サロンのメンバーに選ばれる。 そこで最後の夫、藤原保昌と再婚する。 保昌が丹後に転勤した時は一緒についていくんだけど、その時に娘に起きたエピソードが高校古文の大江山。 小式部内侍は20歳半ばで早逝してしまうんだけど、和泉式部の悲しみは相当だったようで歌が多く残っている。 最終的には出家してしまった。 |
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紫式部日記 |
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紫式部日記より
「和泉式部という人とは刺激を与えあう良い交流ができた。 男好きなところは「マジないわー」と思うけど手紙のやり取りしていると、文の才能は感じられて、ちょっとした言葉遣いも上品で良いわね。和歌も上手くて、和歌の知識とか理論はガチ勢とは言えないけれど、何気なく自由に詠んだ歌なんかはハートに刺さるフレーズを必ず入れて、効果的に使っているわね。 素敵な才能もあるけど、他人の歌を批評、非難しているのを見ると『あんたそこまで歌のこと研究してないでしょ』って突っ込みたくなるわ。 感情に任せて口先ですらすら歌が詠めてしまうのは、よく言えば才能の塊、悪く言えば何も考えていないのだけれど、ガチ勢から見たら良くも悪くもすぐに分かってしまうわね。 まとめると、こっちが恥ずかしくなるほどのスゴイ歌人、とは言えないってところかしら。」 褒めてるのか貶してるのか…紫ねーさん、手厳しいっすね… まあ、誉めポイントがあるだけ清少納言編よりはマシか… 現代でも和泉式部が情熱系の歌をよく詠むことや、男好きのイメージが強いのは半分以上は紫式部のせいだと思う。 |
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交流 |
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紫式部はボコボコにしていたけど他の人はというと…
道長は和泉式部を「浮かれ女」と評して、そう書いてある扇を和泉式部の前でワザと落とす。 これに対して和泉式部は 「越えもせむ 越さずもあらむ 逢坂の 関守ならぬ 人なとがめそ」 「(逢坂の関所のように恋愛の壁を)越えるやつも越えないやつもいるんだから 関所の番人でもないあんたが 他人の恋愛をとやかく言うなやボケええ」 と返している。 和泉式部の父親が赤染衛門の夫と兄弟(の可能性がある)。 だから姪と叔母の関係にあたる。 また和泉式部の妹が赤染衛門の息子と付き合っていて、お互いの歌のやり取りは和泉式部と赤染衛門が代筆してた。 彰子サロンに入ったのはそういう縁もあったのかもしれない。 また、赤染衛門と大江匡衝の息子が和泉式部の妹と付き合ってた時期があって、互いの歌のやりとりは赤染衛門と和泉式部が代筆していたらしい。豪華極まれり。 赤染衛門とはプライベートで手紙のやり取りもあって、弟彼氏くんの家に住むときに「いやぁ、やめといた方がいいよ?」と鍵を刺されている。意味なかったみたいだけど。 和泉式部の男好きは有名で子供を産んだときには「父親を誰にするか決めたかい?」と強烈なセクハラをかまされている。「ある人に」と断定されていないけれど、個人的には公任あたりじゃないかと。言いそうだもん、公任。 そのセクハラに和泉式部は 「この世には いかがさだめん おのづから 昔をとわん 人にとへかし」 「この現世では決められないこともある。地獄の閻魔大王あたりに聞けばいいじゃん」 と歌で返す。 道長の件もそうだけど、なんかスゴイ。 歌でやり返すのがオシャレと言われる文化だとしても即答できるその瞬発力はカッコいいと思う。 この才能を小式部内侍は存分に受け継いだんだろうなぁ。 |
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和泉式部日記 |
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兄彼氏くんが亡くなって弟彼氏くんが口説いてきてから恋愛が成就するまでの10ヶ月を書いた作品。
本人が書いたものじゃない説もあるらしいけど、そこはまぁどうでも。 冒頭だけでも面白い。 「彼氏が亡くなって間もなく、その弟くんから「次はオレと付き合ってよ」と歌が送られてきた。女は深くものを考えない性格で、それまで男が途切れたこともなく、イライラしていたこともあって、ついその気になっちゃった💖」 彼氏が亡くなってメソメソじゃなくイライラってとこが肉食系っぽくて好きだわ。(実際は歌のやりとりとか、もっとちゃんとした本文です。超意訳なので誤解なきよう) |
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百人一首 |
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56番
「あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな」 「私はもうすぐ死んでしまうでしょう あの世へ持っていく 思い出に 今ひとたび あなたに逢いたいわ」 【あらざらむ】 あり+ず+む→いないだろう=いなくなるだろう 【この世のほか】 この世=現世+ほか→現世じゃないところ=あの世 上の句がクリアできればかなり分かりやすいストレートな恋歌。 古文知識としては 【逢う】 男女関係専用のmeet 【もがな】 want to が勉強になる。 和泉式部は生き方同様に情熱的な和歌が多くて、与謝野晶子も和泉式部みたいな歌が詠みたい、と残していた。 |
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夫・保昌 |
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最後の夫、藤原保昌。
道長の私設秘書、SP的な人。 武人として有名で道長四天王の1人。 道長「和泉式部なんか嫁にどうだい?」 和泉式部「私と結婚したいなら寝殿の梅の枝を取ってきなさーい」 かぐや姫イメージしたんだろうな。 警備の兵に矢を撃たれながら梅の枝をゲットしてプロポーズ。 保昌で最も有名なのは高校古文にもある「保昌と袴垂」でしょう。袴垂という伝説的盗賊を懲らしめる話。 面白いのが、保昌には弟がいたんだけど、この人が役人もやってたんだけど同時に盗賊なんだ。 その弟と袴垂を同一人物と見る向きもある。 なお、この弟盗賊は捕まるときに「捕まって恥を晒して、一族に迷惑かけるくらいなら」と切腹するんだけど、これが日本の最初の切腹した例になる。 あと赤染衛門の旦那の大江匡衡は左手の指が無いんだけど、それはこの弟盗賊の襲撃に巻き込まれたから。 大江山の鬼退治という話がある。 実際は野党か反乱軍退治という史実があった。 これは源頼光という人が主人公で保昌はこの鬼退治にも同行している。 物語としては6人で酒呑童子を倒すんだけど、そのうちの1人というわけ。 鬼滅の刃はこの大江山の鬼退治と共通していることも多い。 あと頼光、保昌以外の4人は頼光四天王といわれるんだけど、その一人が金太郎のモデル、坂田金時です。 |
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源氏物語 |
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源氏物語で光源氏が付き合う女性に朧月夜という女性がいる。
女性側が泣かされることが多い源氏物語の中で珍しく逆のタイプの男泣かせの女性。 天皇と光源氏に二股かけるという肉食系女子なんだけど、和泉式部はリアル朧月夜な感じがするし、キャラ設定の参考にはされていたんじゃないかと個人的には思う。 |
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