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源氏物語の女性1 |
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その1 藤壺フィルター前期
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桐壺(きりつぼ) |
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光源氏の実母。
天皇のお世話をする女性たちの中で下位ランクの更衣という位。 定子、彰子のように「お嫁さん候補」の意味合いを兼ねた入内ではなく、あくまでお世話係。 漢字からもわかる通り天皇の着替えを手伝ったりする。 天皇が気に入ったら夜のお相手もする、大奥みたいなものだと思えば。 案の定、天皇に見染められて光源氏を出産。 後ろ立てがなく身分も低いので周りの女性からいじめられて実家に引きこもる。 天皇、空気読めないから周りがやめときなって言っても 「オレが寂しいから戻っておいでよ」 光源氏が3歳の頃に死亡。 中宮定子が出家した後も一条天皇に呼び戻されて寵愛を受けるところで周りの貴族は反対するんだけど、この状況を取り入れたのが桐壺のワンシーンなんだろう。 定子の人物像と桐壺のイメージは合わないから、性格とかは別にしても、若くして死ぬところや、そのあとの藤壺を彰子と見立てると「桐壺≒定子」という構図は矛盾は少ないと思う。 |
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藤壺(ふじつぼ) |
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源氏初恋の相手。
源氏にとって「生涯忘れ得ぬ女性」 とういか「源氏の破滅的な恋愛観」の元凶な気がするんだけど。 桐壺を亡くした帝が「亡き桐壺に瓜二つ」という評判を聞いて嫁にした女性(藤壺14歳)。 桐壺とそっくりなんだけど血縁とかではないらしい。 藤壺と呼ばれる人が3人出てくるんだけど、ビギナーの私からしたら藤壺はこの女性しか分からない。 源氏より5歳上。 懐いた源氏は15歳くらいで藤壺を「理想の女性」として恋愛対象とするようになる。 「自分の父親の新しい奥さん」だからダメと思いつつ、ついにある晩、藤壺の寝室に忍び込んでしまう。 で子供ができちゃうわけです。ひええ。 生まれた子が、後の冷泉帝。 オフィシャルは桐壺帝と藤壺の息子。源氏の義兄弟。 リアルは光源氏と藤壺の息子。 桐壺帝は薄々感づくが表ざたにはせずそのまま死去。 このことを藤壺は悩み続け、その後源氏からのラブレターにも返事をせず拒み続け、最終的には出家する。 「藤壺に似ているかどうかフィルター」通過しないと好きになれない恋愛観、それが源氏が起こすトラブルの原因だと私は思っていて、そういう意味で罪な女だよ…。 光源氏があまりのイケメンぶりを「光る君」と呼ばれたのにたいして、藤壺のおねーさんはあまりの美人ぷりを「輝く日の宮」と呼ばれた。 桐壺亡き後、帝が愛した女性。 定子亡き後、一条天皇が愛したのは彰子。 彰子が住んでいたのは「藤壺」。 彰子は定子が産んだ親王を養育する。 こういうこと考えると「藤壺≒彰子」でいいじゃん、と思うのだけれど、書かれた時期が早すぎると彰子の入内や紫式部との出会いと前後してしまうので、そこらへんはどうなんだろう、と想像するに止める。 源氏物語は順番に書かれたわけではない、という説を聞いたことがあるのだけれど、それならば彰子イメージで藤壺を書いたという推し活の可能性が出てきて面白いんだけどなー。 書いた時期、などこれ以上深みにはまると趣味ではなく研究になってしまうので、私はこれくらいで引き返そうと思う。 |
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若紫(わかむらさき) |
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ほとんどの高校生2年生が知ってる女の子。
後の正妻、紫の上の若き頃の姿。 結局なんで源氏が連れ帰ったのか分からないまま終わった授業。 「ロリコンかよ!」っていう記憶しかない人も多い。 結局、若紫って藤壺の兄の子なんで、藤壺の姪にあたるんだよね。血がつながっているから藤壺の面影があるところに一定の説得力を持たせてる(この説得材料が後々別の悲劇を産む)。 というわけで「藤壺フィルター」を見事通過した若紫を連れて帰ろうとしたわけです。 時系列としては 1、藤壺と一夜を過ごす。 2、若紫を見かけてミニ藤壺として連れて帰ろうとするが断られる。 3、藤壺の妊娠発覚 4、そのころ独りぼっちになった若紫が父親に引き取られると聞いて源氏がその直前に乗り込んでいって攫っていく。 よく訴えられなかったとも当時思ったけれども、このころ源氏は既に結構エライ立場であることと、臣籍降下したとはいえ帝の息子、ということがやはり効いている。 成長後の紫の上はまた今度。 |
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葵の上(あおいのうえ) |
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源氏の最初の正妻。
六条御息所の生霊に取りつかれて亡くなる場面が有名すぎてそれ以外記憶にない人。 源氏より4歳年上。 桐壺帝の妹の子なので源氏の従姉妹にあたる。 兄弟に源氏の親友でありライバル(いつも負けるので噛ませ犬)の頭中将がいる。 源氏が元服して結婚しているので、藤壺に惚れながら紫の上と結婚していることになる。 これが分かってなかったから頭の中の時系列がバグを起こしていたんだと結構スッキリした。 藤壺を思いながら結婚し、更には色々な女性と浮気をする源氏は令和なら確実にクズ男。葵の上はそんな旦那のクズっぷりに気付いていてすごく冷たい。 源氏も藤壺と比べると「藤壺フィルター」を通過していない葵の上が物足りない。 見事な仮面夫婦ができあがる。 なのに!なんで!妊娠するのだ!? 結婚から8年後くらいだから、そこに「仮面夫婦だから子供できるまでに時間かかったんだよ」というエクスキューズがあるのか?よく分からん… ともあれこの妊娠で妊娠中毒症気味な葵上に源氏はさすがに優しくして、夫婦の距離が縮まっていく。 んだけど、六条御息所の生霊アタックにやられてしまう。 息子(これが夕霧)を産んで間もなく亡くなってしまう。 「葵」という帖があって、その帖の主人公が彼女だったから後の人がそれを用いて「葵の上」と名付けたんだけど、主人公感がなさすぎる。令和の凡人にしてみると生霊に全部もっていかれてる気がする。 なお源氏はやっと心が通ったような気がした矢先に葵上が亡くなりショックを受ける。 だがしかし!四十九日を過ぎたら待ってましたとばかりに若紫を妻にするのだ!このクズ男!! |
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六条御息所(ろくじょうのみやすどころ) |
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源氏の愛人。
年上の未亡人で娘が1人。 源氏物語をよく知らない人でも知っているかも、生霊アタック。なお死後も死霊として無差別アタックをかます。 美人、教養高い、知性も高い、身分も高い。 パーフェクトやん!と思いきや、そのパーフェクトゆえのプライドまで高いのが生霊の原因。 そのプライドの高さに源氏は次第に距離を置く。 源氏に「もっと愛して」と独占欲を強くするんだけど、プライド高いゆえにそれが言えない、素直になれず何でもないふりしてストレスだけがたまっていく。 お祭りで葵上の牛車と鉢合わせ、召使同士でケンカになり屈辱を受ける。(ここの場面は読んで分かるとメチャクチャ面白いし六条御息所の味方をしたくなる)それがきっかけで本人は無自覚のまま生霊アタックを開始。 妊娠中の葵の上にアタックをしているのを源氏に見られて、源氏が訪ねてきたところで自身の生霊アタックに気付き「もしかして…わたし…やってもうた!?」とパニックに陥るところが有名なクライマックス。 葵の上の出産、死後は源氏への想いを諦めて娘の仕事に付き添い伊勢神宮に。 伊勢への道中に源氏が追いかけてきて最後のやりとり。 源氏に「別れる気ないんだけど」と言われ心が揺れるけどお別れ。 その後、出家して亡くなる前に遺言 「娘にまで手を出したらアタックしてやるからな」 死後も紫の上らに死霊アタックをかますという出番の多さよ。 牛車でのケンカの件は「車争い」というのだけれど「落窪物語」に車争いの描写がある。(源氏物語より100倍物理攻撃) また、右大将道綱母と時姫が同じように牛車で行き会うという件が蜻蛉日記にある。 紫式部は落窪も蜻蛉も読んでたに違いないから、参考にしていると想像すると面白い。 個人的には六条御息所は右大将道綱母の恨みつらみを背負っていると思いたい。 「生霊飛ばすとかホラーかよ」と当時思ったけれど、本当に道具とか用意しちゃったら死刑になる時代だから、これで良かったんだ。彰子や一条天皇が読むんだもん。 車争いもそうだけど、物理攻撃ダメ、暴力ダメ絶対! 別れの時も追いかけてきた源氏は責めたりせず、別れを惜しむ。 源氏やさしい…。ってそんなわけあるか! 斎宮に会いに伊勢までいくのは「伊勢物語」 伊勢まで行かせず、更に斎宮の母親に会いに行かせているのが「源氏物語」 パクってない、オマージュです! 源氏が後に六条院という大豪邸(東京ドームくらい)を建てるんだけど、ここは六条御息所がもともと住んでいた場所を含む。 なお、六条院は源融の河原院、道長ファミリーの東三条院、道長が結婚後に住んだ土御門院などがモデルとされているぽいので、源融、道長が光源氏のモデルの1人として言われている理由にもなる。 長くなったけど今回は私なりの六条御息所への鎮魂歌。 どうか安らかに成仏して下さい。 |
その2 フィルター外
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弘徽殿三姉妹(こきでんさんしまい) |
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長女が弘徽殿女御(こきでんのにょうご)。
桐壺帝の正室。 源氏の母親、桐壺をいじめて追い出した人。 この人の妹が頭中将の正室。 頭中将には夕顔という愛人がいたんだけど、この正室が夕顔に脅迫状を送って、夕顔は頭中将の前から姿を消す。 この妹のほうは、頭中将との間に「柏木」という源氏第1部の後半でのキーパーソンを産みます。 姉妹そろって怖っ! でもさ、平安じゃん、一夫多妻制じゃん? こういうこと実際あったと思うのよ。 物語には悪役が必要だし! 更にこの2人の下の妹が朧月夜。 この人は別の段で。 「落窪物語」ってのがあって「平安のシンデレラ」的な小説なんだけど、このイジワル姉妹はそこからインスピレーションを得てるのかしら。 ちなみにシンデレラは誰でも知ってる話だけど、落窪はそれより800年前に書かれてたから、日本ほうがスゴイんだぞ!と思いたい。 |
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夕顔(ゆうがお) |
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第二帖、男4人の猥談「雨夜の品定め」で頭中将の口から「常夏の女」として
「側室がいたんだけど、正室の嫌がらせで姿を消しちゃったんだ。娘もいたし、どこにいてどうしてるか気になるし悲しいぜ」と語られるのが初登場。 頭中将の前から姿を消した夕顔は一般人に紛れて生活。 そこに源氏が通りかかる。 庭に咲いている夕顔が見事でそれを一輪もらおうとすると、その住人から和歌が返ってくる。 興味を持った源氏が口説いたその人が夕顔、という話。 源氏は夕顔にのめり込むんだけど、ある夜、生霊アタックを受けて夕顔は死んでしまう。 六条御息所アタックだったら面白いけど、違うらしい。 けど良いじゃん、六条アタックでも。専門家じゃないし。 ひと月後くらいに、それが頭中将が言ってた「常夏の女」だったということを知り、娘がいると思いだして引き取ろうとするけど止められる。という終わり方をする。 お互い素性を知らず愛し合ったという「なにこれ出会い系サイト?」な話ではある。 薄幸美人なイメージだけど、誰かモデルでもいたんだろうか。私の浅い知識だと思いつく人がいない。 残した一人娘が玉鬘。結局後に養女にして引き取るんだけどね。 引き取ったあとも「あわよくばワンチャン」と内心思ってた源氏は相当ゲスい。 |
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空蝉&軒端萩(うつせみ のきばのはぎ) |
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源氏物語の女性は後世の人たちが名前をつけていることが多いんだけど、そういうことは置くとして、ネーミングセンスが秀逸だと思う。
その中でも、この空蝉と朧月夜という名づけは抜群だと個人的に思う。 他に花散里、末摘花、玉鬘も中二病心にぶっ刺さる。 義理の子持ちの人妻。 義理の娘の軒端萩と同い年くらい。 後ろ立て失って困窮しているところを求婚されて年の差婚。 夫に対しての愛情は薄い。 美人、ではないけれど、立ち振る舞いが優雅。 心が美人、というところでしょう。 軽い気持ちで口説いた源氏。 一夜を過ごし、スーパーイケメン貴公子の源氏に惹かれる空蝉。 だけど身分の差が違い過ぎて(遊んで捨てられる?うまくいかない?)その後の口説きは全部シャットアウト。 これがまた源氏のハートに火をつける。 「口説く+スルー→燃える」 モテ男の化学反応式かよ!凡人には分かんねーよ! 何度口説かれてもシャットアウトする空蝉(「かぐや姫かよ」と例えられたりしている)。 そういうところが誇り高く気高い女性として描かれている。 「1回口説かれてんじゃん」なんて思っちゃダメ。 源氏イケメンだからね。どんな女の子もメロメロになるから。「1度の過ち」はノーカウントと同じなのよ! どうしても諦めきれない源氏、ストーキングして覗きをかます(犯罪…)と義理の娘と女子会している空蝉を発見。 源氏に襲われると察した空蝉は着ている薄い上着を1枚残して逃げてしまう。 で、残った軒端萩を源氏が襲うというカオス。 「母親が逃げたから娘」って… どうなってんだ平安コンブライアンス! 源氏は残した上着を持って帰るのだけど、これをセミの抜け殻に例えて2人の間で和歌のやりとりがあって「空蝉」というネーミングになる。 これが最高にかっこいいと思うのだ。 ちなみに空蝉、義理の息子もいるんだけど、そっちも空蝉を口説こうとしていたみたいで、それも察知して出家するというオチがつく。 索敵能力高すぎじゃない? 困窮した境遇、年の差婚という背景から、紫式部は自身モデルとして空蝉を書いたと言われています。 個人的には紫式部は自身を分散させて人物に投影させていると思っているので、彼女の一部が空蝉なのは十分理解できる。 気高さとかそういうのはどうかは分からないけど。 大河ドラマだと道長と一回契ってから突っぱねる、というところ含めて「まんま空蝉だなー」と観ていました。 |
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朧月夜(おぼろづきよ) |
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この段の最後。朧月夜です。
三姉妹の最後になるこの人はイジワルをして誰かを追い出す、とかはしない。 でもこの人のせいで源氏が京都から追い出されるから、やっぱり属性は同じだったりする。 登場する女性の中では、一番自分の欲求に素直な女性だと思う。 色気満載で男大好きな人なイメージでどうぞ。 朱雀帝(桐壺帝の次の天皇)が東宮だった頃、入内する予定だったときに、源氏と出会って口説かれる。 そのことがバレて入内は取りやめ。 三姉妹のパパ(右大臣)は源氏と結婚させようと思うけど、その頃には若紫が成長して紫の上になっていたのでそれも実現せず。 結局、事務方として朱雀帝の近くで働くことになるんだけど、色気あるから朱雀帝のお気に入りに。 これで収まれば人生勝ち組なんだけど、このとき実は源氏と内緒で付き合ってたわけで。 源氏と天皇を二股だからね、恐ろしいよこの人。 朱雀帝はそれを知り 「光源氏が相手ならそりゃ仕方ないよね、オレあいつより魅力ないもん…」 やさしい天皇…。 でもパパと姉が許さない! 弘徽殿女御にしてみれば自身が追い出した女の息子だからね。そりゃもう憎い。 これによって源氏は謹慎として左遷されるわけです。 朧月夜のモデルは和泉式部だろうなー、と高校生の頃から思ってます。違ってても良いじゃん、個人の想像の範囲内よ。 「スプリガン」って漫画があって「朧」っていう登場人物がいるのよ。 なんかさ、かっこいいじゃない「朧(おぼろ)」 だから朧月夜もかっこいいという中二病的発想。 |
その3 番外編
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源内侍(げんのないしのすけ) |
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源氏物語のお笑い担当、コメディリリーフ。
内侍はキャリアウーマン、女性の高級官僚。 源氏15歳頃に出会っているが、その時点で60歳手前。 流石に年上過ぎて。 家柄良し、才能良し、人格良し、天皇からの信頼も厚い。 が、恋愛体質というか肉食系というか。 からかいで声をかけてきた源氏に満更でもない反応。 それを天皇にからかわれても恥じ入ることなく逆に既成事実として外堀を埋めにいく。 そのエネルギッシュなバイタリティが当時の読者の笑いポイントだったらしい。 ハイライトは ・年齢にそぐわない若い人が好む赤い扇 ・源氏が部屋に来たときに頭の中将が乱入して醜態を晒してもめげずに源氏にアタックする件 その後も登場があるように70歳くらいまで長生きする。 源氏に「良い人ほど早く亡くなって、そうじゃない人ほど長生きするよね」 と理不尽なことを言わせた。 あんた…ほんと訴えられるよ!!?? 光源氏は年下も年上もイケるというパブリックイメージがあると思うが、年上の原因はこの源内侍な気がする。 他は一回りも離れてないよね? 藤壺はどっちかっていうとマザコンのイメージ要員だと思う。 なお年下のイメージ要員は100%若紫だと思うけど、実際は女三宮がチャンピオン。 なお源典侍のモデルは紫式部の旦那、藤原宣孝の姉に典侍を務めた女性がいて、その人じゃないかという話。 年齢的にも説得力はあるけど性格とかは流石に創作じゃないのか? |
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末摘花(すえつむはな) |
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「光源氏ってクズイケメンなんだぜ」
で打線組んだら4番はこの人じゃないだろうか。 天皇家に連なる高貴な出自だが父親は既になく生活は苦しい。 「今は落ちぶれてしまった悲劇の令嬢」にシチュ萌えした源氏がアプローチするのがスタート。 途中、噂を聞いた頭の中将も参戦するんだけど源氏の勝ち。 で付き合ってみるとなんか違う。 やり取りも覚束ないし、打てば響くような感じでもない。 それでも一夜を共に過ごすんだけど、朝になってビックリ。 末摘花の顔はあまり美人ではなかった(かなりオブラートに包みました)。 あれだ、ネトゲの姫とオフ会したら全然ちがーう!てきな? で、源氏は興醒めするんだけど、これで別れたら流石にゲスい。 支援をすることで末摘花は生活に困らなくなったとさ。 免責になるんか? イケメン、美女だらけの源氏物語で末摘花が群を抜いて不美人。 だからか顔や性格の描写が他の女性と比べて細かい。 髪だけはキレイなんだっけ。 インパクトが強いのはゾウのように長く垂れた鼻で、先が赤い。ニキビか?? 平安時代の日本人は既に象を認識してたんか、と高校生当時思ったものです。 性格面も結構ボロクソに書かれてる。 古い教育を受けてきたようで、世間知らず、頭が固くて頑固。 でも素直なところは美点、でエクスキューズ。 紫式部の暗黒面を一身に引き受けたのが末摘花な気がするよ。執筆当時、なんかスゴーくイヤなことあったんだろうな。 イジメで彰子サロンに出社拒否したことあるし対人関係で悩むこと多かったみたいだし。 素直さが源氏に生活援助をさせる原因になる。 そして頑固さが裏返って純真さになり、源氏に忘れられても一途に源氏を信じて慕う原動力になる。 最終的にはそれに感動した源氏が妻の一人として二条東院に引き取って、穏やかに晩年を過ごすというある種のハッピーエンド。 末摘花はベニバナのこと。 彼女の「鼻が赤い」を「花が赤い」にかけて末摘花という名前をつけた。 本文ではそれを揶揄して、家に帰った源氏が花の赤い女性の絵を書き、自分の花も赤く塗って若紫とキャッキャと遊ぶ場面がある。 やっぱゲスいよね! |
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朝顔(あさがお) |
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源氏のイケメン攻撃に唯一耐え切った女性。
もうそれだけで価値がある。 源氏とは従姉妹の関係。 夕顔とは特に血縁関係ではない。 源氏が若い頃から狙っていた女性のうちの一人(この表現の時点で源氏がアウト)で、朝顔側も源氏に好意を持っていたし、最初の正妻、葵の上亡き後、正妻にという話もあった。 しかし朝顔は拒む。 葵上と六条御息所の「車争い」の場面を目撃していたから。 六条御息所が辱めを受けているのを見て 「あんな不幸な結末になるくらいなら付き合うか ボケええ!」 と源氏のアプローチをブロックし続ける。 藤壺が亡くなってから源氏が本気を出すのだけどそれも見事にブロック。足掛け15年ブロックした! そんな源氏の様子が妻になった若紫、もとい紫の上を不安にさせる。 結局あきらめるしかなかった源氏は紫の上に今までの女性の思い出話をしながら「一番はお前だぜベイベー」と慰める。 …元カノとの思い出話とかただでさえ気まずいのに、あんたの人数だとそれ、もはや攻撃だからね!? あげくに藤壺との話までしちゃうし!!アホか、アホなのか!? そんで亡くなった藤壺が「なんで話すんだよおおおお」って霊になって出てくるホラー展開! 夢枕に大好きな藤壺が出てきた源氏は次の日墓参りして 「生まれ変わったら今度こそ一緒になろう」 これが光源氏なのだ! 源氏アタックの中で朝顔にちなんだ歌があるので朝顔と呼ばれる。 |
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