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道長サイドの人々 |
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道長が権力を握るまで
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道長の兄弟 |
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道長の兄弟で抑えておきたいのは本人含めて4人。
まず両親から。 父親は兼家。母親は時姫、兼家の正妻。 兼家は兄の意地悪で出世に失敗した期間があって、権力に執着するようになる。 若い頃に時姫とは別にもう1人正妻格の妻を得る。 それが本朝三美人と言われた蜻蛉日記の作者、右大将道綱の母。 2人の妻のお話しは蜻蛉日記について書くことがあればこの時にでも。 時姫が産んだ五男が道長。 兄姉、3人押さえておきたい。 姉は詮子。当時の天皇に嫁いで男児を1人産みます。 その上に2人の兄、道隆、道兼がいて道長と合わせて「藤原家の三道」と呼ばれたりもしています。 道隆の娘が定子、道長の娘が彰子。 同じ天皇に嫁いでどっちが次世代の天皇を産むのかレースがあって、定子側が清少納言、彰子側が紫式部。ここら辺は有名な話ですね。 そしてこの2人が嫁いだ天皇が一条天皇、詮子の一人息子。 定子、彰子は従姉妹なんだけどレース対象の天皇まで従兄弟! ここら辺、整理できるとスッキリします…が道長ファミリーが実権を握るために徹底しているってことも分かるね、露骨すぎてこわい! 道長だけじゃなく道隆、詮子を軽くでも知っておくとスッキリ。 次兄の道兼はこれらの話には関係しないけど他で色々とね。 小ネタで道兼の息子は紫式部の娘と結婚します(離婚したっぽいけど)。 |
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道長パパ |
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この人に深入りすると収拾つかないからさらっと。
安和の変で源高明が失脚。 これに兼家が関与している(実行犯てきな?) で藤原氏が実権を握る。このときのトップは兼家の兄で行成のお祖父ちゃん。 この兄にに可愛がられて出世。もう1人の兄を抜いて恨まれて険悪に。 行成のお祖父ちゃんが死ぬと嫌い合ったお兄ちゃんに権力が移り兼家干されるんだけどその兄も死んでそのあとも色々あって、やっとこさ実権を握る。 娘の詮子を円融天皇の女御にして息子(後の一条天皇)を産ませる。 円融天皇が詮子ではなく違う女性を正妻にした(息子が天皇になれない可能性がある)ため、怒った詮子は実家に帰り兼家はストライキを起こす。 (このとき2人にたいして「いつ正妻になるんですか?」てきな発言をして怒らせたのは、やっぱり公任) 最終的に 円融天皇に「オレもう引退するけど、次の次の天皇(東宮っ)をお宅らの息子に決めてから引退するから機嫌なおして!」って言わせる。 で次の天皇は花山天皇。 この天皇は兼家派閥ではないし、その次は詮子の子、自分の孫が天皇になるって決まってるから、兼家は花山天皇に早く引退してもらいたい。花山天皇は十代と若いので引退待ってたら自分が死んじゃう! と思ってたら花山天皇が愛した女御(これが斉信の妹ね)が妊娠中に死んで花山天皇が無気力状態に。 チャンス到来と、次男の道兼が花山天皇の秘書だったのを利用して 道兼「私もお供しますから天皇なんか辞めて出家しちゃいましょうよ」 花山天皇「道兼がそこまで言うなら、亡き妻を弔うためにも出家するか…」 この事件を「寛和の変」というんだけれども、それに関しては大鏡や栄花物語に記してある。 ここでは有名な大鏡の方を参照。 道兼が花山天皇を連れ出して寺へ。 道隆と道綱が天皇の証である三種の神器を運ぶ役。 道長は花山天皇の退位を関白に伝えにいく役。 小ネタは ・お寺への道中、安倍晴明の家の前を通って、晴明が花山天皇の出家に気付いて式神を宮中へ。 ・花山天皇がお寺に行く道中を警護したのが後の源氏の祖になる。 ・一緒に行った道兼は花山院が剃髪(頭剃ることね)したあとに「ちょっとパパんとこ挨拶してから戻ってきますね」ってその場を去ろうとする。 その時にやっと自分が騙されたことに気付く花山院、哀れ! この寛和の変によって詮子の息子が一条天皇として即位し、まだ7歳だったので祖父の兼家が関白となり道長への基盤を作ることに成功するわけです。 中学教科書では道長が取り上げられるけど、こういうことがあったってことですね。 |
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一条時代前期 |
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寛和の変の後、兼家一族が権力基盤を固めるためにやったことが「一条天皇の嫁を一族から出して、その子を再び天皇にすること」
そもそも一条天皇自体が詮子の子供だけど。 後々効いてくるので先に書いておくと、天皇ママになった詮子は ・政治にめっちゃ口出しをするようになる。 小右記に「あの詮子って人、口出しし過ぎでしょ、前代未聞だよ!」って批判されるくらいに。 ・詮子は兄弟の中では道長のすぐ上くらいにあたるんだけど、上の兄、道隆、道兼は嫌っていて弟の道長を溺愛していた。 さて、誰を一条天皇の嫁にするか。 白羽の矢が立ったのが道隆の娘。そう、これが定子です。 定子が一条天皇の3つ上で、定子13歳、天皇10歳の時に結婚。 祖父の兼家は引退、死去していたので関白は定子パパの道隆でした。 で、定子のお世話係&家庭教師として務めたのが清少納言ってことになる。 ここら辺の天皇と女御の関係は、漫画・アニメ「薬屋のひとりごと」をイメージすると分かる人もいるかもしれない。 帝の妻が複数いて、それぞれ住まいを与えられている。 帝は妻たちに子を産んでもらうために宮を訪れるし、妻たちは訪れたくなるような雰囲気作りをするわけです。 帝「定子の周囲は楽しそうだな、行ってみるか」 こう思ってもらうための広告塔として清少納言や枕草子は重要な役割を果たしていた。 まぁ周囲や政治的な思惑はともかく一条天皇と定子の夫婦は仲が良かったらしい。 この時が道隆サイドの絶頂期でした。 |
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道長が権力を |
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道隆は強引なやり方で定子を中宮にしたり息子たちを昇進させたりと、政治面での評判は悪かった。
私生活では豪快で酒好きで文化人としての才能もあったらしい。 文献に残る日本初の糖尿病は道長が有名だけど、道隆も同じような感じだったらしく関白在位6年くらいで亡くなる。 これをきっかけに歴史が動きます。 新関白は次兄の道兼。 これがねー、2週間で死ぬんだ。 7日関白、なんて言われています。 宮中は大混乱、次は誰だ? 候補は道隆の長男、伊周(これちか)。それか末弟の道長。 裁決権は一条天皇。 愛する定子の兄である伊周を関白にと考えるのですが… ここであの人が動くんです。 ママ詮子! 息子の部屋に乗り込んでって 「道長を関白にしなさいしなさいしなさいしなさい」 おっかねええええ こうして道長が実権を握り、伊周たちは追い込まれていく。 ちなみに道長は関白になったことはありません。 が、そんな細かいことはどーでも良いんだ「摂関政治」なんだから。 拘りたい人は自分で勉強しよう、文学部行こう。 道長は自分の娘を一条天皇の嫁に。 これが中宮彰子なのです。 一条天皇とは10歳くらい下で障子が8歳か9歳の時だったらしい。 「いや、オレ、ロリコンじゃないんで…」と難色を示したとか。 道隆が亡くなって権力も道長に移ってしまい、結構追い込まれている定子なんだけど、天皇とはラブラブなんでそこを頼りに首の皮一枚繋がってる状態。 で、一人目の子を妊娠中、その首の皮が切れます。 |
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定子エンド |
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定子の首の皮を切ったの大バカは
兄の伊周と弟の隆家。 関わったのは退場したはずの花山天皇あらため花山院。 自分の彼女を花山院に取られたと勘違いした伊周が弟の隆家と一緒に花山院を襲撃、矢が花山院の袖を射抜いてしまう。 これにより伊周、隆家兄弟、更には母親まで流罪に。 長徳の変と言います。 当時妊娠中だった定子はこの責任を取って実家に謹慎してしまう。この時、ほとんどの貴族が定子のお供に参上しなかった、要は定子サイドを見限って道長サイドになびくんだけど、源俊賢はお供した。 定子は最終的に出家、更に実家は火事で焼失するという悲惨さ。 一条天皇が定子のこと好きすぎて無理矢理呼び戻すんだけど、数年後に第三子を出産して亡くなってしまいます。 このタイミングで清少納言も引退。枕草子も絶筆になる。 |
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摂関政治とは |
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中学教科書だと摂関政治は「藤原氏が自分の娘を天皇に嫁がせて自身は摂政、関白となり政治の実権を握ること」で、その代表が道長、頼通ってなる。
踏み込んでみると パパの兼家ー兄の道隆ー道長と権力が移りながら固まっていったことが分かる。 あと確かに自分の娘を天皇の嫁にしてるんだけど「自分の娘を自分の甥っ子や孫に嫁がせている」わけで恐ろしさが分かるね。 |
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